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テクノロジー

Method

製法・技術

凍結乾燥フリーズドライ製法の化粧品応用

Freeze Drying

ヒト幹細胞培養液や各種グロースファクターなどは、経時安定性が劣り、効力が徐々に失われてしまいます。そこで当社では、美容原料を配合した化粧水、美容液および乳液を凍結乾燥させて、製品化する際に再溶解(用時調整の二剤型化粧品)する凍結乾燥という特殊加工の技術を採用しています。この製法には、原形がそのまま保持され色や味などの変化が起こりにくいという特徴があります。さらに氷の結晶部分が微細な空洞として残るので、水分を加えると、この微細な空洞に水分が浸み込み、水に戻した場合の復元性・再現性が良いなどたくさんのメリットがあります。しかし、効率よく凍結させる温度帯や時間を見つけ出すのが難しいため、化粧品への応用が進んでいませんでした。そこで、当社の熟練した技術と経験を活かし、化粧品のフリーズドライ加工を可能にいたしました。

防腐剤完全無添加

No Preservative

当社独自のフリーズドライ製法により、無添加ではなく「防腐剤完全無添加」を実現しました。大切なお肌に直接触れるものだからこそ、熟練したスタッフのオペレーションのもと、多くの過程を手作業で行っています。施設の空調や使用する機器には徹底した衛生管理を施し、細心の注意を払って製造しています。

ナノリポソーム・カプセル化技術

Encapsulation Technology

カプセル化技術であるナノリポソームは、EGF(表皮細胞増殖因子)やFGF(線維芽細胞増殖因子)といった不安定な成分を安定させてくれます。浸透度はリポソームよりも高いので、肌になじみやすくて角質層にとどまりやすい特徴があります。長時間にわたり有効成分を肌に供給してくれます。

カプセル化のおもなメリット

  • Merit 1:浸透効率の向上

    表皮(角質層)に対する浸透力が強く、有効成分を表皮の下部にまで届けることが可能。

  • Merit 2:皮膚への刺激性低下

    レチノールなどの皮膚刺激性のある有効成分がカプセル化されることで、その刺激性が激減。

  • Merit 3:有効成分の安定化向上

    皮膚上及び生体内で有効成分の分解を防ぎ、理想的な濃度で長時間保持され、効果を長時間持続させることが可能。

リポソームとナノリポソームの違い

リポソーム〈既存技術〉 ナノリポソーム〈新浸透技術〉
成分 Phospholipids DAG-PEG Lipid
浸透効率 10 10
カプセル化効率 ~55% ~90%
生産性 悪い 良い
安定性 悪い 良い

リポソームとは、私たちの身体の細胞膜と同じように多重分子構造をもつ、100~130nmほどの物質です。多重構造では、水に溶ける物質を水の層の中に、また油に溶ける物質を油の層の中に閉じ込めることができます。この便利なリポソームのサイズはナノサイズです。この小さなカプセルの中に薬を内包して、身体の中に取り込み浸透させていきます。身体の中の細胞膜は水を透過させないバリアになっているので、タンパク質や遺伝子などを中に入れることができません。しかし、リポソームは細胞膜とよく似た構造なので、体内に入ると細胞膜に融合し、中身の水に溶けた有効成分が細胞内に取り込まれるようになります。DDSの考えでは、有効成分をリポソームの中に取り込んで薬を安定化させ、バリアゾーンを通過させることができます。リポソームは、卵黄や大豆のレシチンからつくられ遺伝子医療などで活用されています。

リポソームカプセルが化粧品には適さなかった3つの課題

課題1
カプセルの構造を保ったまま製品に配合することが難しい。
課題2
カプセルの中に水溶性の有効成分を閉じ込めることが難しい。
課題3
既存のリポソーム成分ではアミノ酸成分の変質が起きる。
この3つの課題を解決するために、構成成分に低分子コラーゲンを使用して Micro fluid (マイクロ流体)製法を使った技術がナノリポソームカプセルです。幹細胞培養液に含まれる多様な成長因子やSODなどの活性物質は、アミノ酸が数十~数百結合した糸くずのようなポリペプチドです。 これを毛糸玉のようなタンパク質(高分子コラーゲン)に絡みつかせるように凝集し、 Micro fluid(マイクロ流体)製法でその周りに低分子コラーゲンとセラミドポリマーを使ったリポソーム構造をつくり出すことに成功しました。この結果、壊れやすいという欠点とアミノ酸成分の変質という課題も同時に克服し、 リポソームカプセルは、化粧品の中で2年後も3年後も効果を持続することができます。